私が中学生の当時は、いわゆる富士フィルムの写ルンですがとても流行していました。まだ、ポケベルが大人気で携帯電話も普及していないころの話です。卒業式が終わったあとに、写ルンですで撮影した友達との写真がアルバムでひときわくっきりと輝いています。そう、写ルンですは、どこを撮影してもピントが合っているという奇跡のカメラです。今の流行のように後ろがボケたも のとは真逆のどこまでいってもピントが合っている写真です。当時は、それが当たり前でしたし、 今見ると、妙にかっこいいんですよね。そんな私も大人になり、卒業式で写真を撮る側になりました。カメラマンとして卒業記念品の撮影などを行っています。卒業式で上手に撮るための撮影方法や、その想い出の残し方などを色々ご紹介出来ればと思います。
卒業式前の撮影準備!
デジカメは持っていますか?卒業式で素敵な写真を撮るために必須なのは、ズームレンズです。親御さんの席からだと、どうしても距離が空いてしまいます。今では軽くて性能の高いズームレンズもたくさんありますので、ぜひ準備してください。もちろん、充電もばっちりしてくださいね。ある あるですが、SDカードを忘れることのないように。
卒業式での写真撮影に適したポジション
そして、座る席が自由な場合は、メインである授与のシーンなどで他の生徒や、親御さんと重ならない場所を狙って座ってください。いざ、席について座ってみると、大きな校旗や花瓶が邪魔をしていたりします。色々な遮蔽物を避けられる場所を見極めて座ってみましょう。そうなると、大体、 授与のあたりから斜め45度くらいの場所がねらい目かもしれません。もちろん学校によって色々な場所が違いますので、ご注意ください。前日にお子様に聞いてみると良いかもしれません。
体育館は暗い
そうなんです、体育館てかなり暗いんですよね。晴れていてカーテンが空いているときはそこそこ 明るいのですが、曇りや雨になると一気に暗くなります。そうなると、うまく撮れなくて感動も冷め るほどテンションダウンの可能性も。その場合は、露出補正機能や、iso感度を上げるなどして、 明るさを調整できる練習だけはしていってください。明るささえ変えられればなんとか撮影も可能 です。最近ではiso感度を上げても写真が荒れないことも多いですが、iso感度は、3200程度が最 大と思って臨みましょう。とにかく、明るさを調整できる練習を。
シャッター音は邪魔
デジタル一眼レフだとシャッター音を無音に出来るものもあります。厳粛な式ですので、なるべくシャッター音を出さない設定を見てみましょう。
ストロボ・フラッシュ厳禁
ストロボやフラッシュは基本禁止したほうが良いでしょう。シャッター音と同じで、厳粛な式の場合はプロもストロボの使用はなるべく避けます。式の邪魔になってしまったらせっかくの写真がつらい想い出になってしまうかも。
撮影した写真を卒業記念品に
撮影してきた写真さえあれば卒業記念品になります。友達などと一緒に写真を撮影した場合は、 お友達にもプレゼントするのも良いですよね。さらに、卒業記念として田舎のおじいちゃんおばあちゃんなどにプレゼントする方もいらっしゃいます。
写真をパソコンで補正しよう
カメラを購入した時に補正用のソフトのCDとかダウンロードできるURLとかが付属されていたはずです。各メーカーが出しているソフトなので、基本無料だと思います。それを使って明るさや色の調整をしましょう。あまりやりすぎると写真がざらざらに荒れてしまうので、ご注意を。パソコンでの補正に不慣れな方は、スマホに取り込んでスマホの中でアプリを通して補正してみるのも有りだと思います!
いよいよ卒業記念品に
卒業記念品として写真を使ってできることは色々あります。そのいくつかをご紹介していきます。 例えば、写真屋さんで作れる簡単フォトブック。自分で撮影した写真で一冊の簡単なフォトブック が作れます。しかも、テンプレートを使用するので、とても簡単。インターネットやアプリで注文で きますので、とても楽しいです。 次に、写真を使った卒業記念品としておすすめなのが、シンプルに写真たてです。最近の写真た てはかなり進化していてプリザーブドフラワーなどと一緒になっているものや、無垢の木材を使用 したものなど高級なものから、プレゼントとして最適な手作りのものまで。フォトフレームのベース になるものを購入してきて、あとは、装飾していくだけで手作りの卒業記念品になります。お友達 とフォトフレームを作って交換するなども楽しいかもしれません。 カメラ屋さんに行くと、写真を様々なグッズにすることもできます。マグカップ、Tシャツ、パーカー、 カレンダー、トートバッグ、クッションなど、今や写真を使用しての卒業記念品はオリジナルグッズ の域まで来ました。気軽に自分たちだけの記念品を作ることができるのはとても楽しいです。
まとめ
この中で私が一番大切なことは、望遠のズームレンズと、撮影ポジションだと思います。この二つがベストな時、奇跡の一枚と言わんばかりの写真が撮影できるのではないでしょうか?ぜひ、卒業式の写真を使用してオリジナルの卒業記念品を作ってみては?